京都“栗”グルメ
秋を代表する味覚といえばいくつもありますが、その中で栗を扱ったものを取り上げます。
京都で名だたる《栗赤飯》のお店はわが家の近所にあります創業明治8年「鳴海餅本店」、堀川下立売交差点南西角。
栗は丹波栗で下の画像の通り渋皮を残したものが入っております。
スーパーなどで売っている栗赤飯は甘露煮の真っ黄色に着色したもの、しかも小粒な栗が入っていたりします。この店で売っているものは全く違って旬の栗そのものを味わえます。
そして赤飯自体が大変贅沢においしい。小豆は《丹波大納言》という最高級の大粒小豆です。
小豆を煮る際、皮が破れることを“腹切れ”と言いますが、大納言小豆は粒が大きくて腹切れしにくい。
「大納言」とは朝廷の役職でお公家さんが就く役職です。武家と違って公家は切腹しません。
切腹すなわち“腹切れ”しにくい小豆だから「大納言小豆」となったと言われています。
栗の旬の頃に購入されることをお勧めします。特に今年は夏の猛暑や台風の影響で丹波栗が幾分不作です。購入は今週中くらいが無難でしょう。
お店の電話番号は075-841-3080で休業日などを確認の上、行かれた方が良いでしょう。
京都グルメガイドにしょっちゅう出てくる出町「ふたば餅」の方も栗赤飯を販売しております。こちらももちろんレベルが高いのですが、わが家はご飯が柔らかめなふたば餅をひいきにしております。
また今時分は、ふたば餅の《栗餅》を楽しみにしておるのですが、例年は大きな栗が一つ入っているのに、栗の不作を反映してか今年はかなり小ぶりの栗が二つ入っている形で残念な思いをしました。ただし栗餅の餅とコシ餡はやはり最高のものでしたが。
C’77卒 石田 2022/10/16(Sun) 08:56 No.491