演奏会の表紙から〜編集長のコメント

<第11回演奏会>
◆1968年第11回定演の表紙写真と、最終ページ(合唱団プロフィル、団員名簿)より1ページ前のページの写真です。小さくて読めませんでしょうが、このページにはパート紹介が出ています。そうです、この11回定演プログラムで始めてパート紹介のページが出来たのです!! 前回の第10回定演プログラムで「団のプロフィール」のことを紹介しましたが、これは第5回定演から始まったものです。そしてここにパート紹介のページが出来、それが後に発展してパートごとのメンバー紹介の定番ページとなるのです。ちなみにプログラムの中でこのページだけは当初からユーモラスな内容となっています。
◆パート紹介の要約を記します。各パートの当時の雰囲気というものが味わえる内容です。ソプラノ:人数、実力、スタイルともに貫禄十分。お喋りが指揮者の叱責の的となることしばしばであるが、繊細な一面をも備えた個性的な人が多いようである。 アルト:一番目立たなくてそれでいて和音の要ともいうべき重要なのがわれわれアルトです。そのせいか、アルトの旋律は臨時記号がよくつくので幽霊が出てきそうななんとも奇妙なのが多いんです。本当は穏やかで愛すべき“おみな”ばかりなんですよ。 テノール:G・Aという高音に負けず、小家族というハンディにも負けず、わが(低能ル)は今年も唱い続けました。ヤボッたいベースに比べればわがテナーはいたってスタイリスト、フェミニストであります。 ベース:早のみこみのタイプで、新曲を一番に歌えるようになるのは決まってわれわれなのだが、発表会前に徹底的に削り直して要求されるのもまたベースなのだ。
◆世の動き…GNP世界第二位に、全国で学園紛争の嵐、東大紛争で安田講堂占拠、初の心臓移植手術、3億円強奪事件、川端康成にノーベル文学賞、グループサウンズブーム、ソ連東欧軍がチェコ民主化に軍事制圧、米でキング師暗殺、洋画『卒業』、昭和元禄、サイケ、ハレンチ、ノンポリ 《府大では》2号館(文学科・福祉学科)増築竣工