演奏会の表紙から〜編集長のコメント

<第13回演奏会>
◆この非常にインパクトのある絵は当時1回生で、その後2・3回生の時に連続して幹事長となられた重田氏の描いたものです。なぜ団員の絵が表紙を飾るようになったのか、当時の方々にうかがっても古いことで判明しませんでした。とにかくこれ以降10年足らずの間、定演プログラムはわが団独特のものを作り出し続けるのでした。このことは後の連載で明らかになります。
◆前年の新入生勧誘の失敗のため、この年は卒業生を出すと団員は18名しか残らず、総会では解散論すら出た。このような状況の中で団を立て直すべく新役員が決まった。指揮者は1人しか出せなかった、そしてPLは何と4声とも4回生(!)が引き受けた。まさにこの年の団は背水の陣で、後がない状況であった。そして新勧に全力を投入し、新入生を18名確保した。この年のベースは9名のうち1回生は6名(角倉、杉原、重田、阪上谷、永平、酒井の各氏)であった。
◆客演指揮者二年目の日浦さんは第3ステージでバッハのモテットVを振っています。この曲は20回定演でも日浦さん指揮で取り上げられています。そして学生指揮者が夏木さん1人であったために1ステと2ステは日浦さんと夏木さん2人の指揮で、4ステは夏木さん単独で「蔵王」を振っています。
◆未発掘の第12回定演プログラムのことは分かりませんが、現存する史料ではこの第13回定演プログラムで初めて、パート紹介のページに写真が使われます。それは写真右のものです。小さくて見えませんが写真の解説には「S君のオナラでふっとんだ男たち(夏合宿にて)」とあり、苦しい団運営にも関わらず、気楽なパート紹介ページでありました。それまでのプログラムに載る写真は、ステージにズラッと並んで歌っている団写真のみでした。
◆世の動き…万国博覧会が大阪で開催、日米安保条約の自動継続、作家三島由紀夫が自衛隊で割腹自殺、「よど」号乗っ取られ北朝鮮へ、プロ野球八百長事件、米軍カンボジア進攻、ナセル大統領死去 《言葉》公害列島、ハイジャック、ヘドロ 《府大では》体育館竣工。文家政学部を分離し、文学部と家政学部を設置。文学部定員は文学科50名、社会福祉学科40名。家政学部定員は食物学科20名、住居学科20名。大学院(農学研究科修士課程)開設