演奏会の表紙から〜編集長のコメント

<第17回演奏会>
◆1974年、第17回定演のプログラム表紙です。この回も前回同様の手作りで作りました。ただ表紙の絵の印刷方法が異なっています。当初は前回同様シルクスクリーンでプログラム表紙を刷ろうという意見もあったのですが、新入団員の熱情家上掛利博氏(2年後の幹事長)が別の印刷方法を提案して、それで行くことになりました。その方法は発泡スチロールにぷつぷつと穴を開け、絵の具を塗ってぺたぺたとスタンプにして印刷するものでした。簡単ですが写真の通り、面白い効果が出るものでした。仕上がりも一枚一枚の葉っぱが微妙に異なって印刷されていました。
◆前年の定演で初めてポピュラーステージを持って、この定演でPopステが2回目となります。定演全体は3部構成で、第一部が3人の学生指揮者の三つのステージ、第2部がPopステ、第3部が宗教曲曲ブラームス「ドイツレクイエム」となっています。この通りにこの定演から最終ステージが客演指揮者の宗教曲、その一つ前のステージがPopステという、その後の定演の定型パターンとなるステージ配列が取られています。
◆当時の思い出を寄せてくださいましたので紹介します。『女声衣装のドレスの話』…自分で縫われた被服科の人の話では、生地が滑りやすく上糸と下糸の調節が難しくてものすごく縫いにくかったとのこと。もちろんお母さんのお世話になった方も多いです。 『ポピュラーステージの衣装の話』…どういうものにするか結構もめたけど、結局下がジーンズで上はセーターでとなった。ステージのためにカラージーンズを新調したけれど、以後1度もはかなかったという女声もおられる。 『ポピュラーステージの振り付けについて』…Pop委員長山本恵子さんのもとササボンやへーちゃんも委員になって、右手と右足が同時に出るようなリズム感のない男声の先輩もおられて苦労したとのこと。当時のNHK番組「ステージ101」を参考にしたのではなかったでしょうか。
◆世の動き…経済実質成長率が戦後初のマイナスに、石油危機、田中角栄首相「金脈」退陣、蜷川府知事七選、ルバング島より小野田元少尉帰還、ウォーターゲートでニクソン大統領辞任、洋画『ジョーズ』、愛国駅⇒幸福駅切符 《言葉》金脈、ストリーキング、日本沈没、狂乱物価 《府大では》付属図書館が竣工