演奏会の表紙から〜編集長のコメント

<第35回演奏会>
◆1992年第35回定演プログラムの写真。男の子と、祭か何かでお面をかぶった男性が向き合って写っています。1ステの「幼年連祷」のイメージ写真でしょう。不思議なイメージで印象に残る写真です。
◆全部で4ステージ。1ステが組曲新実徳英作曲「幼年連祷」…花・不眠・憧れ・熱・喪失。これは指揮者の田村氏が気に入った曲で、難曲でしたが思い切って定演に乗せました。
2ステは皿井良知氏指揮のイギリスのマドリガル8曲。
3ステはPOPで題して「扉」…ピクニック・乾杯の合唱(歌劇「椿姫」)・ダッタン人の娘達の踊り(歌劇「イーゴリ公」)・流浪の民・君をのせて(アニメ「天空の城ラピュタ」)。編曲は日浦さんというのは変わらず。
◆4ステは前年の日浦氏が常任指揮者退任を受けて、新しく客演指揮者となった中川裕一先生のシューベルトのミサ曲第2番。新しい客演指揮者を迎えて、曲目もわが団史上初のシューベルトのミサ曲です。中川先生は京都市立芸術大学音楽学部声楽専修を卒業し、この年度時点では京都府立洛北高校教師の傍ら、バリトンソリストとしての活躍し、一般合唱団の指揮者もされておられました。わが団との結びつきはOBのL26佐々木繁氏が橋渡ししてくれました。
◆この年は他にも大きな変動がありました。定演の会場が、この年に第18〜34回まで17年連続で使われていた大谷ホール(800名収容)をやめている。まずホール自体を設備や音響のよいもっと新しいところにしたいという団員の希望があり、又POPステージの際に広いステージがほしいということもあった。他団でみても老朽化した大谷ホールを使っているところはほとんどない状況であった。そこで京都外国語大学森田記念講堂(800名収容)を使うことになった。このホールは京都外大の関係に限らず一般団体も使えるのであった。ちなみに京都会館第2ホール(940名収容)については、合唱祭で毎年使っており音響効果が悪いという定評で対象外であった。
◆世の動き…佐川事件で政暴癒着暴かれる、PKO法成立で自衛隊のカンボジア派遣、不況深刻化、銀行の不良債権問題、貴花田・宮沢りえ婚約発表、クリントン米大統領当選、ホーネッカー元東独議長が逮捕さる、UNTAC始動しポト派抵抗、国連が地球温暖化防止条約を採択 《言葉》ほめ殺し、ミンボー、カルト、冬彦さん 《府大では》週休二日・授業時間5コース制に移行@8:50-10:20 A10:30-12:00 B12:50-14:20 C14:25-15:55 D16:00-17:30(従来は9:00始まりで昼休みは12:10-13:10 終業は16:20であった)、大学院文学研究科に英語英米文学専攻・史学専攻を増設