演奏会の表紙から〜編集長のコメント

<第39回演奏会>
◆1996年第39回定演プログラム。地味な色の表紙である。ペースのメンバー紹介が面白い、題して『必殺問題児集団』。1小川氏…徳島発、必殺阿波の漁業人 2杉浦氏…府大農場発、必殺野菜配達人 3高橋氏…明美荘発、必殺雑学備蓄人 4松浦氏…広島発、必殺卒論地獄人 5岡田氏…ニュータウン発、必殺巨鼻色気人 6香月祐作…博多発、必殺茶髪極細人 7亀井氏…長岡京発、必殺遅刻欠席人 8武智氏…村発、必殺鼻づまりアゴはずれ人 9中西氏…製図室発、必殺徹夜明発狂人 10仙田氏…宇治発、必殺痛烈一言人。
以上、見るだけでだいたいご本人のイメージがつかめそうですね。
◆1ステは中西金也氏指揮、青島広志作曲の『マザーグースの歌』…ゆくゆくあるいて・コールのおうさま(バロック音楽のスタイルで)・ミルクよパターに(B.ブリテンふうのコミック・ソング)・にわのことりが(マドリガルのスタイルで)・ソロモン・グランディ(ニューオルリンズJazzのスタイルで)・ゴータムむらの(映画音楽ふうに)
2ステはPOPステで題して『K.P.U.シネマパラダイス』でキャストが岡田勝司,小川岳志,仙田貴之,西井隼一郎,和佐谷宏子の各氏となっているので何やら歌の合間に劇をしたようである。曲目…Never Ending Story・Singin’ in the rain・The Phantom of The Opera・Gonna Fly Now (ロッキーより)・Up where we belonng (愛と青春の旅立ちより)
3ステは中川先生によるヴィヴァルディの『Gloria』
◆この定演で注意すべきは3ステージ構成となったことである。なぜそうなったかといえば正指揮者が夏休後に退団してしまったからだ。そのためこの定演は中西金也氏が副指揮者であったのが急遽正指揮者となり、副指揮者不在で開催された。それでステージ数が減って3ステージ構成となった。この前年の定演プログラムにはその辞めた正指揮者が副指揮者だったときの紹介文が次のように書かれいてる。「……そんな彼も、練習中幾度か姿を消したが、今日だけ、今日こそ、いや今日ぐらいは、その本領を発揮してくれるだろう」と酷評である。わが団は女性と比べて男性がかなり少ない、それなのに幹事長、指揮者は暗黙の了解で男性がすることになっていた。この退団した指揮者もそんなわが団の事情であまり適性もないが、男の誰かがしないといけないので指揮者となったのではなかろうか、彼もわが団の事情から考えて被害者ではなかろうかと、この前年のプログラムに書かれた彼の紹介文を見て思うんです。要はより適性があるのなら、指揮者でも幹事長でも女性がすればよいのである。
◆世の動き…O-157禍でカイワレ騒動、薬剤エイズ事件で安部英逮捕、街を歩きならがケータイで話す女性が一般の風俗に、寅さん渥美清(68)死去、ペルー日本大使公邸をゲリラが占拠、クリントン米大統領再選、作曲家武満徹(65)死去 《言葉》チョベリバ、メークドラマ(長嶋)、ストーカー、援助交際、官官接待、ゲット、援助交際