≪府大合唱団の新顧問について≫
Ｗ26の上掛教授がこの3月末で退職されました。長らくＯＢとして合唱団の顧問をしていただき本当のご苦労様でした、ありがとうございました。
後任の顧問先生は上掛先生が同じ学科で見つけてくださいましたので紹介します。
公共政策学部 福祉社会学科 准教授
お名前ですが、下記の通りこの記事がインターネットでの氏名検索にかかりにくいよう工夫してご紹介いたします。
姓が「田(た)所(どころ)」、名が「祐(ゆう)史(じ)」さんです。
社会人になって間もなく10年近く、千葉県の柏市民合唱団に１９９９年に入団しで１０年近く歌っていましたが、楽譜も十分よめません・・・
が、歌は好きです。どうぞよろしくお願い申し上げます。
≪石田事務局長より≫
３月２６日に府大内の先生の教員室を訪問して短い時間でしたがお話をお伺いしました。
昔歌われた曲で『蔵王』とか『フォーレ・レクイエム』といった古手の合一会員におなじみの曲を挙げられました。
とても物腰が柔らかで優しさの感じられる先生です。専門は社会教育学、公民館のことを研究されておられるとのこと。公民館は一般市民の社会教育の場ですからね。
例えば社会人が合唱活動をしたいと思えば、公民館に合唱練習のできるピアノ付きの練習室さえあれば、合唱団を結成できますね。そういった面では社会教育学は身近な学問と思えます。
先生にはこれからの府大合唱団を何卒よろしくお願いいたします。
「金子みすゞ こころのコンサート」
●日時 ５月２９日(金) 開宴１９時(開場18:15)
●開場 京都コンサートホール(アンサンブルホールムラタ)
地下鉄烏丸線北山駅下車すぐ
●出演 Fuzz(ファズ) 藤山一男 生野百合華
古川忠義アンサンブル
(ギター、ピアノ、バイオリン、コントラバス、パーカッション)
●入場無料 但し全席指定
今回は京都滋賀県人会60周年記念事業として京都新聞社とともに主催されるコンサートですが最初に簡単なご挨拶があるだけの一般対象のコンサートです。友人のギターリスト古川忠義さんアンサンブルが豪華にバックを務めてくれます。この写真のパンフは京都滋賀県人会さん発行のものですが、以後京都新聞社主催のパンフレットも作られ新聞などで参加募集の広告がある予定です。
ご希望であればどなたでもご参加頂けますがご希望者全員のお名前とご住所をお書き頂いてお申込みをして頂く必要があります。座席指定の入場券は京都新聞社から直接送られます。９２３藤山当てにも多少割り当てを頂いていますのでお越し頂けるようでしたらご参加者、ご同伴者のお名前とご住所をお書きの上ご連絡下さい。ただ割り当て以上のお申込みがあった場合はお許し頂くこととなります。
今は新型コロナウィルスで大変ですがその頃には終息していることを願っています。私も節制して体調整えて臨みたいと思います。
でも触れられていた通り、問題は例のコロナウィルスです。
世の中の人、誰もが早く終息することを願っていますが、連日のマスコミ報道では、新たな患者増のニュースばかりです。
高校まで休校で、種々行事も取りやめ。大相撲やプロ野球は観客なしで開催。
混んでいそうなお店は私も避けていますが、たまに入ってみてもかなり空いています。
本当にこれからどうなるのでしょうか？このコンサートの開催される頃までには本当に終息してしまって欲しいと心底思います。
そして合一会の皆さんも感染されることなく、元気でお過ごしされることを願っております。
このコンサートは中止ということになりました。
併せて７月の滋賀県シライシアターでのコンサートも
中止になりましたのでご報告させて頂きます。
すでに参加ご希望のご連絡を頂いていた皆さまには
申し訳ございません。
皆さまもお身体ご自愛の上お過ごしください。
残念です。
本当に残念なこととお察し申し上げます。
こうなると私たちはいつの日かコロナ感染が終息する日を待ちましょうとしか言えないのでしょうか。
このようにコロナ感染が世の人の音楽活動に大きな影響を与える事態は府大合唱団も同様です。
この機会をお借りしてここで府大の現役たちの状況も報告させていただきます。
× × × × ×
下の画像は府大ＨＰに掲載されている今年の授業開始に関するお知らせです。
朱線等は私が記入したものですが、コロナウィルスのために授業開始が5月7日からとなっています。
しかも５月７日（木）からの授業はインターネットを利用したオンライン授業の予定となっております。
これは授業開始日以降も学生は大学に来なくてもよい、ということと思われます。
３月の春合宿は大学側からの要請で中止となっており、３月中に大学に集まって練習し、春合宿中の予定練習量はカバーできたそうです。
ところが府大では４月から全クラブ・サークルが活動禁止となったのです。
大学当局の判断は「クラブ活動は明確な状況の改善がないと再開は無理」というものです。
それで４月になっても現役たちは授業もなし、クラブもなしで自宅待機の形です。
幹事長の話では、４月の新歓はもちろん何もできないとのこと。
クラブ活動の解禁もいつのことかわからないので、新歓は可能性としては「９月になるかも」とのことでした。
さらに６月２７日(土)に予定の同志社フリューゲルと龍谷ラポールとの３団ジョイコンもどうなるかわからない。
何しろ練習がいつから再開できるのかわからないのですから。
上記の通りで、府大では例年４月になると盛り上がる各クラブによる新歓新入生争奪戦がないのです。
例年なら新入生をボックスまで連れ込んで勧誘する活動でにぎわうボックス街も今年はまるでゴーストタウンのようなのではないでしょうか。
コロナによる世の中の動きは連日マスコミで報道されており皆さんご存じでしょうが、府大生や現役の状況は上記のとおりです。
これからどうなるのでしょうか？また状況はHPで継続してお知らせしようと思います。
昨日府大に行って春合宿の件で、ボックスで幹事長に聞きました。
例のコロナウィルスの関連で府大当局から春合宿は自粛してほしいと言われたそうです。
去年は団員数が少なく赤目で春合宿でしたが、今年はそれまでの慣習通り
淡路島の「エトワール生石」で１６日から２１日まで開催予定でした。
今年はそういう事情で春合宿は取りやめて、その分は大学で練習するそうです。
春合宿後の２４日には府大の卒業式も予定されていましたが、これも取りやめ。
学科ごとに学舎で卒業のセレモニーをするそうです。
卒業式といえば学歌と「別れの歌」を歌う合唱団の晴れ舞台でしたのになんとも残念です。
この分では入学式も危ういのではないかと危惧されます。
とにかく春合宿については団でもみんなが一緒に寝食を共にする楽しい行事でしたのに、なんとも残念でなりません。
写真は本当に打ちひしがれたやっちー幹事長です。
学校の休校に始まり、大相撲も観客なし、ディズニーランドも休み、センバツ高校野球も取りやめ……
合一会員の皆様の中でも、特にお客さんを相手にするお仕事の方には影響が出ているものと思われます。
結局は収入減につながる話です、そうなると当然生活が苦しくなります。
私が去年の５月からパート勤務している職場はオーダーメードでの腰椎まわりの補装具作製工房です。
これは圧迫骨折や腰痛がらみで整形外科で処方されるで、ウィルス関連の自粛と全く関係ないと思っていました。
現に先週まではこれまで通り毎日、就労時間は目一杯働いていました。
私の勤務は火曜から金曜まで午後１時から６時１５分までですが、
先週の木曜に出勤したところ、その日は仕事が少なく３時で帰宅となってしまいました。
そして翌日の金曜も仕事がないからということで、やんわりと来なくてもよいと言われました。
職場の主任さんの話では今までこの様に仕事量が激減するという事態に遭遇したことがないとのこと。
腰の不具合を抱える人は高齢者が多く、病院に行くとなればコロナウィルスに感染するリスクを抱えます。
高齢者がコロナウィルスに感染すると重症化しやすいので、
少々の腰の不具合なら我慢するということになって整形外科受診を控えたとしか思えません。
来週からのパート勤務の私の仕事はどうなるのでしょうか？不安です。
世の中のほとんどの人は、様々な形で今回のコロナウィルス蔓延の被害を受けておられます。
何とか収束に向かって欲しいと思いつつ、毎日のテレビニュースで流される昨日の新規感染者増の数値を気にかけております。
このところコロナウィルスの世界的な流行で世の中は何とも異常なことが起こり、
これから先のことはどうなるのか誰にも想像もつかないような状況のなか、皆さんはいかがお過ごしのことでしょうか？
さてそのような中ですが、今年度の府大合唱団の幹事長・正指揮者･合一会担当の皆さんを紹介いたします。
ただし去年３回生が一人だけだったという事情から、去年の主要役員はほぼ２回生が占めていました。
それで今年の幹事長と正指揮者は去年と同じ方です。
今日は幹事長の紹介です。
＃ 学部・学科・回生・パート…公共政策学部 公共政策学科3回生、アルト。
＃ 今の学科を選んだ理由…京都の観光の取り組みに興味を持ったためです。
＃ 出身地・出身高校…京都府城陽市、京都府立嵯峨野高校出身。通学はＪＲ奈良線に乗って京都駅乗換、嵯峨野線の太秦駅下車。１時間半くらいかけて通っていました。
＃ 出身地・出身校の自慢などあれば…高校は名前がカッコイイです。
＃ 大学に入るまでにやっていたクラブなど、またお稽古事などあれば…中学・高校とソフトボール部をやっていました。初めはサードでしたがショートにかわりました。打順は４番、何分女子ソフトボール部は人数が少なく、９人カツカツの状態でやっておりました。母が昔やっていたのでその影響でかもしれません。
＃ 合唱団に入った理由…団員の皆さまが楽しそうに活動していらしたのと、合唱が好きだからです。中学のクラス対抗合唱コンクールで歌ったのが楽しかったからです。実は大学に入ってからもスポーツをしたかったのですが府大にはソフトボール部がなく、それならバスケットボールをしようとも思っていたのですが、その時は女子バスケは２人しかいなくて諦めました。
＃ 団活動で特に印象に残っていること…合宿・演奏会
＃ 個人的に好きな音楽ジャンルまたはミュージシャンがあれば…星野源
＃ 好きな愛唱歌もしくは合唱曲…学生歌の希望が満ち溢れる力強いメロディには昂ります。
＃ アルバイトは…塾のチューター、グループホームetc。グループホームのアルバイトをしている人は少ないですが母の仕事の関連でです。夕方や休日は９時から17時まで勤務で食事を作ったりもしています。
＃ 好きな食べ物…カフェオレ
＃ 嫌いな食べ物…バナナ
＃ 可能性は別にして将来への夢…バリバリのキャリアウーマン
＃ プライベートで近況、マイブームなどあれば…部活にバイトと遊びと忙しすぎて寿命をすり減らしている気がします。マイブームはコタツに入ってくつろぐことです。
＃ 去年を振り返りつつ今年の役職に就いての抱負は…2年目ということで周りからの期待もありますが肩肘張らずに2年目の余裕というものを持ってやって行きたいです。
× × × × ×
とっても明るく快活なやっちー幹事長の紹介でした。明日は正指揮者です。
＃ 学部･学科･回生･パート…文・日中・２・ベース
＃ 今の学科を選んだ理由…夏目漱石やその他の研究がしたい
＃ 出身地・出身高校…高知県、県立安芸中･高等学校、土佐塾予備校にて一浪。
＃ 出身地・出身校の自慢などあれば…海しかない。海が高校の眼の前（徒歩１～２分）なので浜辺で授業したりする先生もいた。
＃ 大学までにやっていたクラブ…小中学校では軟式野球、高校ソフトボール。守備は外野全てとファースト、キャッチャー。
打順は７番｡クラブ員は９人でカツカツのメンバーでやっていました。
＃ 合唱団に入った理由…ご飯を先輩におごってもらえる。主にラーメン。
＃ 団活動で特に印象に残っていること…飲み会、すべての自分のやらかした粗相を覚えています。
＃ 個人的に好きな音楽ジャンルがあれば…和ロック、尺八とギターでロック、新旧の融合っていいですよね。以前は邦楽部と兼部していて尺八を吹いていたが、今は邦楽部は辞めました。
＃ 好きな愛唱歌もしくは合唱曲…ウォルシン･マチルダ
＃ アルバイトは…今はしていません。回転でない寿司屋で募集しているのでそれに応募するつもりです。勤務時間は５時から１０時で。
＃ 好きな食べ物…暖かい食べ物
＃ 嫌いな食べ物…冷めた食べ物
＃ 可能性は別にして将来への夢…高校教師！！ あと宝くじ当選！！
＃ プライベートで近況、マイブームなどあれば…ボルダリング。ADSUMMUM(アドスムム)新京極店（中京区）を利用しています。
高校からやっていました。http://adsummum.blog.fc2.com/blog-entry-347.html
＃ 去年を振り返りつつ今年の役職に就いての抱負は…唯一無二の指揮者になりたい。大阪府学生指揮者会の幹事になりました。２月には一日講習会、ほかに合宿もあります。
なおゆきさんを超える指揮が出来たら御の字です。
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いま流行のボルダリングをされるとのこと。行きつけのお店アドスムムは新京極商店街にあるビルの３階にあります（写真参照）。料金は学生2,800円。
定演までの一年間、ナオユキ先輩に追いつき、追い越すことを目標に頑張ってくださいね！
写真は左のナオユキ先輩とゆかいなポーズをとってくれたシーンです
＃ 学部･学科･回生･パート…生命環境学部 農学生命科学科 新2回生 テナー
＃ 今の学科を選んだ理由…環境問題に関心があり、生物分野に興味があって、動物が好きだから。昔いえでウサギを飼っていました。
＃ 出身地・出身高校…出身、大津市
＃ 出身地・出身校の自慢などあれば…滋賀なので水が多いです
＃ 下宿ですか？…自宅通学
＃ 大学に入るまでにやっていたクラブなど、またお稽古事などあれば…ピアノ。水泳部(6年間)、種目はメドレー。
＃ 合唱団に入った理由…家がピアノ教室で、音楽には親しみがあったため
＃ 団活動で特に印象に残っていること…新歓のカレー会
＃ 個人的に好きな音楽ジャンルまたはミュージシャンがあれば…好きなジャンルはＶＯＣＡＬＯＩＤ、ミュージカル
＃ 好きな愛唱歌もしくは合唱曲…夢見たものは
＃ アルバイトは…塾講師、中学高校生対象
＃ 好きな食べ物…寿司で好きなネタはブリ、ねぎ
＃ 嫌いな食べ物…基本的になし
＃ 可能性は別にして将来への夢…イラストレーターを副業に…？(笑)
＃ プライベートで近況、マイブームなどあれば…イラスト製作、去年のジョイコンのタテカン制作にかかわりました。小説執筆
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ばしょー君にはこれから合一会のことでお世話になります。よろしくお願いいたします。
それにしても、コロナウィルスの関係で高校まで休校になっております。大学の方にも影響はあるのでしょうか、気がかりです。
３月２４日の府大卒業式は例年通り合唱団の演奏付きで行われるのでしょうか？
今週から来週にかけて感染者の発生が下火になってくれることを願うのみです。
合一会の皆様、新年あけましておめでとうございます。
去年中は合一会合唱団を発足させて、10月にはその発表会を府大練習場で開催し、会場雰囲気がとても盛り上がり、成功だったと思っております。
合一会合唱団の指揮者ですが、去年振っていただいた臼井さんがお仕事の都合で東京へ転居され、後任指揮者は史67伊藤さんに引き受けていただくこととなりました。
伊藤さんは去年卒団で、定演第60回記念ステージの年は現役正指揮者をされていました。現在は京大院生です。フランス史の専攻をされているとか。
今年の合一会合唱団の活動を伊藤さんと私で色々と動いて模索しておりますが、内容が正式に確定しましたら、団員募集は6月発行予定の合一会報で行いますのでよろしくお願いいたします。
さて、去年12月の京都新聞HPに今年の4月から府大の新学長に生命環境科学研究科長の塚本康浩教授（５０）を内定したと掲載されていました。
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/104864
塚本先生は大阪府立大の農学部獣医学科卒で、ダチョウ及びダチョウ抗体の研究などをされているそうです。
2008年に京都府立大学発ベンチャー「オーストリッチファーマ株式会社」を設立しダチョウの卵から抽出した抗体を用いて新型インフルエンザ予防のためにマスクを開発されたとのこと。
新学長には府大のより良い運営をよろしくお願いしたいと思っております。
皆さんお疲れ様。残る人たち、新歓ガンパレ。
春合宿盛り上げて、次に繋げてね。
私たちの学年もそうでした。必ずまたよくなります。どうかよろしく。
角田さんの現役当時は三十数年前になるでしょうか、前年の正指揮者の任務を終えられて４回生になられた年の当初は、
前年のテナー４人全員が退団していて、テナー０人でその年は出発しましたね。
あの年の新歓は本当に必死の思いだったことでしょう。やっとの思いでテナーの新入生を４人確保しました。
全員合唱初心者でしたが、誰かの下宿にテナー全員が泊まり込んで指揮者の指導でパート練習をしたりして、
とにかくその年の定演のテナーは４人の新入団員で乗り切りました。本当にあの年は危なかったですね。
合唱団の歴史上で今と並んで、そのような危機の時代もあったのでした……。
角田さん、今年は合一会費の振り込みで決して少なくない金額のご寄付をいただきありがとうございました。
今年も現役に何らかの支援をしていくつもりです、ヨロシク。
12日(木)から連載のこの企画も今日が最終です。
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【各パートの講評】
〈ソプラノ〉
まずソプラノから。パンフレットを見る限り、2番目に少ないパートであるうえ通年ステージではきゃしー指揮者が抜けますが、全パートの中で最も声が出ていました。
また今年の通年曲はとくに跳躍が多かったですが、そうした部分も安定して出せていましたし、半音の移動も上手でした。
今後は、①長い時間歌い続けられる発声と肺活量②歌い出しの正確性、に留意すればよいと思います。
まず①について。特に3stでは、高音でかすれたり、喉で押したような声が所々ありました。演奏会の日は練習から本番まで長時間にわたって歌うのである程度は仕方ありませんが、特に高音の時に余計な力が入っていないか、それから鼻が響いているかを意識できると良いでしょう。
肺活量については前期書いた通り、瞬間でなく長い時間かけて息を吸う練習が効果的だと思います。
②については、高音ならば低く（3stの3曲目など）、低音ならば高く（3stの1曲目冒頭）歌い出すクセがあるように感じます。
こうしたことはなかなか分かりにくいですが、他パートと合わせてみると良いでしょう。
表情豊かに歌えている人が多かったのはGoodでした。
アルトは、ソプラノとオクターヴ違いの低い音階が多々ありましたし、ともすれば埋もれてしまいがちでしたが、主張すべきところはできていました。
しかしながら、やはり純粋な声量の小ささは拭いきれず、土台として支えるには訓練が必要だと思いました。
と言いますのは、アルト10人のうち6人は4回生であり、来年からは4人+新入生ということになります。高声部ならまだしも、ただでさえ聴こえにくいパートにあってこの状況は危機的です。
まずはボイストレーニングの機会をとること、それに普段の練習から口の開け方も含めて声量にこだわること、これだと考えます。
声量と高音は普段から、それを意識して練習し続けていれば必ず出るようになります。前期に引き続き、響く声にはなってきていますから、すぐに改善できるはずです。
テナーはもともと声量があるうえ、後期は口の形などに意識を向けていた人が多かったのか、響きも十分にありました。
速いテンポや複雑なリズムも今年は、あまり躓いていなかったようで気になりませんでしたし、多くは練習の段階で改善されていたと思います。
次のアドバイスとしては「テクストに忠実に歌う」ことです。それは大きく分けて次の2つを指します。ひとつは、名詞の語頭や語尾、それから助詞など「ことば」を自然な形で歌うということ、もうひとつはフレーズやことばの意味に応じて、歌い方を変えたり表情を調節したりということです。
つまり「詩に沈潜する」というか、詩の世界観に没入することでより丁寧な歌いこみが望めるはずです。これはベースにもアドバイスできることです。
ベースについては、例年よりも土台として主張できており、この1年をかけて頼もしいパートへと成長したと思います。
リズム感については、とくに弱起の曲の入りが遅れがちなところがありますので、引き続き訓練が必要です。それでもPOP曲では、遅れることもなくパートソロでは力強い歌声が聴けました。
また、ヘ音の下の音も埋もれずにしっかり聴こえていたことは快挙であり、ぜひ来年もこのクオリティーと保ってほしいと思います。
今後に向けて意識する点としては、半音とことばです。半音の方は何か固有の傾向があるというよりも、純粋にとりにくいのかなと感じます。
音とリズムは、ひたすら正しい音を聴いては歌うの繰り返しになりますが、ある程度やれば慣れてくるはずです。ことばの方は、ベースの場合同じ音階の続く箇所が他より多いため、気を抜くとすぐに平坦な、お経のような歌い方になってしまいます。
とりわけ3stの5曲目は、歌詞の1フレーズが長いため、トラップにはまる場面が散見されました。対策の一つとして、楽譜の隅っこに詩を丸写ししておくと、漢字が混じって分かりやすくなり、効果的です。
例によって、長々と書いてしまいました。分量にして原稿用紙33枚分。ここまで読んでくださった方がどれほどいらっしゃるか分かりませんが、どうもありがとうございました。
最後に今の合唱団について、一つ付け加えておきます。今年は4回生が例年よりも参加することを前提に、2回生が執行回生となって運営するということで発足しました。
ノウハウの蓄積など一切ない状態で、それこそ「何が分からないかが分からない」ような嵐の中での船出です。それでも、先生方やOBさん、4回生の力を借りながら、今般の演奏会を実現したのは、もう大変な壮挙だといえるでしょう。
団員が少なくても、2回生が運営にならざるを得なくても、そうした逆境を乗り越えて定演開催にこぎつけたこと、まずは賛辞を送りたいと思います。
さらに今年10月には、石田さんが発起人となって開催された合一会合唱団発表会は現役の出演も叶ったことで大盛況のうちに終わりました。
「歌うこと」を媒介として、府大合唱団は世代の垣根を越えて、集まりつつあります。定演にいらっしゃることができなくても、遠くから見守ってくださる方もたくさん居られます。
少し前には、誰も思ってもみなかったようなことが、着々と始まってきていることは確かなのだと思います。私はひとりのOBとして、ただ目の前の有為転変に眩暈する思いですが、どんな状況であっても決して悲観的になることなく、むしろ向かい風を逆手にとるようにして、前を向いて物事を楽しみ続ける大切さをあらためて学びました。
これからも府大合唱団が世代に関わりなく、歌によって人と人とを結びつける場であり続けられるように祈っております。ありがとうございました。
